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2013年7月31日 (水)

本について

●「国語の点数を上げるには、本をたくさん読め」?

 たびたび保護者の方々から「国語の点数を上げるには、たくさん本を読まなきゃだめですよね?」と聞かれますが、読む必要はありません。誤解のないよう先に申しておきますと、教養を増やすために読書すること自体は非常に有益です。ただ、国語の点数と読書量とは全く関係ありません。実際、私も私の学生時代の友人たちも皆、読書を全くせず漫画ばっかり読んでいましたし、読んでもライトノベルぐらいでしたが、国語の点数が悪かったわけではありません。

 国語の点数を上げるには?まず大前提として、漢字と語句、そして文法は絶対に覚えていないといけません。英単語を覚えていないと英文が読めないのと同じで、国語も漢字や語句を覚えていないと文章が滑らかに読み進められません。当たり前のことですが、国語の点数が悪い人は皆、その当たり前のことが出来ていません。その当たり前ができているとして、それなのに国語の点数が悪い人。国語には解き方があります。抽象的になりますが、問題と文章を照らし合わせてヒントになる部分を探し出し、それを手掛かりに答えを導きだすという作業をきちんとこなすことです。これはもう、慣れです。読書をするよりも、問題を解きまくって解き方に慣れる方がはるかに有益です。

 もっとも、高いレベルになって来ると、文章力・記述力が必要になってきます。文章を読んで内容は理解できているにもかかわらず、それを上手く文章化できない、そういう人も多いことでしょう。これは公立中学から高校に進学した人たちが皆経験することです。文章力をつけるには、日記をつけたり、読んだ漫画の内容の要約をしたり、いずれにしても、書くという作業を数多くこなすことです。「とっかかりから、分からない」そういう人は、自分の好きな作家や評論家のエッセイを模写するのをお勧めします。

●読みたいものを読ませるべき

 「国語の点数をあげるため」という不純な動機を抜きにして、本は読んだ方がいいです。実際、本は面白いものです。映画や漫画やゲームは面白いですが情報が一方通行なのに対し、本は自分の想像力を膨らませることができます。実際、どんなに感動した映画でも3回目以降になると感動が薄れますが、本は何回読んでも飽きません。本は読むたびに新たに想像性が掻き立てられるからです。

 私個人として、実際に読んでみて面白かった本や非常にためになった本は結局、古典ばかりです。さすがに何百年も生き続けているだけあります。特に哲学書は、生き方に迷いが出た時に、大いに参考になったり共感を呼んでくれたりします。もっとも、古典が面白いと思うようになったのはおそらく、私が年を重ねていろいろな社会経験をしたからであって、学生時代に勧められても絶対に読まなかっただろうし、読んでも面白くなかったと思います。大人の感性と子供の感性とは異なります。もし子供に本を読ませたいのであれば、子どもに好きな本を選ばせるべきです。

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