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2013年8月 8日 (木)

スポーツの勧め

 「勉強に集中させるため、部活(スポ―ツ)はやめさせた方がいいか?」という質問もよく保護者の方々から相談されるのですが、スポーツは絶対にさせるべきです。そしてさせるなら厳しい部、実績のある部にしましょう。中途半端な部だと得られるものも少ないです。もし子供の成績が悪く、かつ、スポーツをしていないのであれば、塾や家庭教師に依頼する前に、まずはスポーツをさせてください。おそらく最も効果があると思われます。スポーツをするとしないとでは、勉強に対する集中力が全く違います。勉強もスポーツもできる人を指して、「勉強もスポーツもできるなんてすごーい!」と言う人がいますが、これ、間違いです。正しくは、「スポーツをしているから勉強もすごーい!」です。成績のいい人って、たいていスポーツをしているのではないでしょうか?これは単純に、スポーツをする方が勉強にとっても効率がいいからです。

 以下、スポーツをするメリットとして

体力がつく…当然、その分疲れにくくなり、家に帰ってからも眠気に襲われず、勉強がはかどります。

ストレスを発散できる…子供はエネルギーの塊です。エネルギーがあふれた状態で机にしがみついて勉強というのはなかなかできるものではありません。私は中3の夏休みで部活が終わりましたが、それ以降は体力が余ってしまい、あまり勉強に集中できませんでした。また、充実感のなさで毎日が死ぬほど退屈でした。そして成績も若干下がってしまいました。

社会性が身につく…上下関係や敬語など、社会に出て必要なスキルを早い段階で学べます。経験上、スポーツをしている生徒は礼儀正しく、こちらの素直に言うことを聞きます。勿論、スポーツをしていない子供でも礼儀正しい子供はたくさんいますが、常識も礼儀も全くない子供は皆、スポーツをしていません。

集中力がつく…スポーツをしている生徒は集中力が全然違います。なぜ集中力がつくかというと、気を抜いていると先生や先輩に怒鳴られるので、いつも集中して話を聞く癖がつくからです。そして気を抜いていると怪我をするからです。私も中1の頃は集中力がなく、ボケーっとしていたので、何度か骨のけがをしました。

根性がつく…きついことを体験すると、それが基準となりきついことに対する耐性がつきます。スポーツをしていない子は、何事に対してもすぐに「キツイ」といって諦めてしまいます。

モテる…体が引き締まってスタイルがよくなりますし、運動神経もよくなるので、モテます。少し嫌な言い方をすると、スクールカーストで上位に行けます。女性から見れば、勉強しかしていない男なんて、オスとしての魅力は皆無ではないでしょうか?

かけがえのない仲間ができる…ともに苦しみを乗り越えた仲間というのは根っこでつながっています。私達も、普段は仲良しでも何でもないし、しょうもないことでよくケンカしましたが、いつも本音でぶつかっていたため、お互いのことは嫌と言うほどよく理解できました。好きとか嫌い以前に、彼らが自分の一部になっている感覚です。仲間とはそういうものだと思います。

 デメリットは、スポーツをしている時間の分だけ勉強時間が少なくなることです。成績の悪い子供の親ほど、これを理由に子供にスポーツをさせませんが、これはきわめて愚かしいことです。成績が悪くスポーツもしていない子供は集中が全くできません。対して、成績は悪いけどスポーツをやっている子供は集中力が高いため、(家庭教師の)授業内で多くのことを消化できます。特に厳しい部で結果を出している子供は、集中力がケタ違いに高いです。また、スポーツをやっている子は精神的に安定しているのに加え、礼儀や常識もきちんとしているので(強い部ほど礼儀や常識に厳しいからです)、私としても話しやすく、授業を進めやすいです。そしてそういう子は、大化けします。デメリットよりもメリットの方がはるかに大きいので、子どもの成績が悪いのであれば、無理やりにでもスポーツをさせましょう(子供に無理やり勉強をさせておきながら、スポーツになると「子供の自主性を尊重して…」というダブルスタンダードはいただけません)。なお、個人的には部活動はスポーツをお勧めしますが、スポーツでなく文化部でも全然かまいません。重要なのは、その子がそれに対して本気になれているかどうか、です。スポーツにしろ、文化部にしろ、中途半端にするぐらいなら、最初からやめておいた方がいいです。なお、学校内に強い部がないのであれば、部に所属せずに、放課後はクラブチームなどで練習するのもいいと思います。

 ちなみに私は中・高とも柔道部でした。高校時代は完全にお遊びでしたが、中学時代はうちの中学が兵庫県下でも強豪だったので、練習はかなりハードでした。平日は朝30分、昼30分、放課後2時間半ほど練習、土日は練習試合、試合に負けたらビンタ、それを3年間続けました。残念ながら全国大会には行けませんでしたが、非常に充実した中学時代を過ごせました。生きていくために必要なことの9割はここで学べました。練習があまりにもハードだったので、それに比べると勉強は全く苦ではありませんでした。厳しいことを乗り越えると、その厳しいことが普通になります。そうやって普通のレベルを高めていくことが成長するということです。

 公立中学生の場合、中学時代どれだけ成績が良くて進学校に入学できたとしても、ほとんどの生徒は高校で大きな壁にぶつかります。私も例外ではありませんでした 。壁にぶつかったときは「勉強ができる俺」「頭がいい俺」というアイデンティティが崩壊します。しかし、部活動を真剣にやってきた生徒は「あのハードな毎日を耐えてきた俺」「スポーツで結果を出した俺」という別のアイデンティティがあります。私も中学3年間のハードな毎日を考えると、成績が悪いことなど「大したことない」と思えました。もちろん、大したことないから何もしないのはいけませんが。苦しい経験をしてきた人は「頑張れば何とかなる」ことを知っていますし、頑張り方も知っています。スポーツは精神的余裕も形成してくれるのです。なので、子供にスポーツをさせましょう。

 ガチでスポーツをしていた人たちにはおそらく共感してもらえると思いますが、部活動での、体を雑巾みたいに絞り切るまでエネルギーを出し尽くすあの感覚、あの充実感、あれを知っている人は、生き方に迷いません。この感覚を知らないまま大人になるのは、非常にもったいないことです。

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