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2014年4月

2014年4月30日 (水)

やる気や集中力は環境から

 今まで様々な子供を教えてきましたが、成績の悪い子供は皆、全くと言ってよいほど宿題をやって来ません。この宿題というのは、私が独自に出す宿題のことではなく、学校(中学受験であれば塾)から出される宿題のことです。宿題を全くしない状態でテストでいい点数が取れるはずがないことは、誰でも容易に理解できることでしょう。そして(学校のレベルや科目数にもよりますが)1週間分の宿題を週1回(か2回)の家庭教師の2時間の授業の間ですべて消化し、かつ復習もさせて解ける状態に仕上げるのは時間的に不可能であることも、容易に理解できることでしょう。自分でできるところは自分でやってきて、分からないことろだけ聞く、という状態でなければ、時間がいくらあっても足りません。こういう子供に宿題をさせるために今までいろいろ試してきましたが、一つ言えることは、こういう子供に精神論は通じないということです。説教してたとえその場で反省させたとしても、家が勉強に集中できない環境である限り、こういう子供が宿題をしてくることはあり得ません。

 こういう子供に宿題をさせるためには、環境を変えるしかありません。一番手っ取り早いのは、図書館や自習室などで勉強させることです。また、子供が私立に通っている場合で、経済的に余裕があるのであれば、寮生活はかなりお勧めです。寮生活をさせると勉強に集中できますし、共同生活を送る中で社会性も身につけられるので一石二鳥です(愛する我が子と離れるのはお辛いでしょうが、子どもの将来のためにあえてそういう決断ができる親御さんを尊敬いたします)。それが無理なら、勉強のできる友達と一緒に勉強させることです。それも無理なら、家族の目の届くところで勉強させることです。何にせよ、他人の目の届くところに子供を置くことが必要です。

 どうしても自宅で一人で勉強させざるを得ないのであれば、まずはゲームを処分すること、ネットにつながらない環境にすることです。また、漫画やビデオも処分しましょう。今は漫画もレンタルできる時代なので、見たくなったら借りればいいだけです。こうやってまずは子供を「勉強よりも面白いこと」から隔離させることです。遊び道具がなくなると、自分と向き合う時間が増えます。そして、将来のことをいろいろと考え悩んだ結果、しょうがないから勉強をするようになります。そして少しずつでも勉強をするようになると、それが習慣になります。習慣になると学力も上がり点数も上がる、点数が上がると勉強が楽しくなってきます。

 あとは運動不足、睡眠不足、ゲームやテレビの見すぎ(眼精疲労)、食生活の乱れ(野菜不足、ジャンクフードの食べ過ぎなど)。これらに心当たりがあるのであれば、まずはそこから改善させてみましょう。特に運動不足は致命的です。

 家庭教師に依頼する前に、まずは子供の環境を変えてみてください。私は授業の間だけは集中させることができますし、家で勉強する方法を具体的にアドバイスすることはできますが、実際に子供が家で勉強してくるかどうかということに関してまでは責任を持てません。子どもの環境を変えることができるのは、親だけです。

2014年4月 3日 (木)

音楽とゲームに関して

 たまに保護者の方から「子供が音楽を聴きながら勉強しているのですが、やめさせた方がいいですか?」と質問されるのでお答えしますと、あくまで個人的感想ですが、「聴かないに越したことはないが、聴かない時でも集中できないのであれば、聴きながらやっても構わない」と思います。私も全くやる気が起きず、机に向かっても集中できないということが昔からよくあります。そういう時は、まず運動して、それでも集中できない時は、音楽を聴いてテンションを上げて勉強するようにしています。もちろん、音楽を聴かずに勉強する方がはるかに捗ります。ただ、全くやる気がないまま机にかじりついて時間を無駄にするよりは、効率が悪くても多少でも前に進めた方が「マシ」です。また、好きな音楽を聴いている限り、少なくとも机から離れることもないです。昔教えていた女子生徒でしたが、彼女は赤西仁君の熱狂的ファンで、一人で勉強するときはいつもKAT-TUNのCDをノンストップでかけていました。その子いわく、「勉強なんてクソつまらんこと、仁の声でも聴きながらじゃないとやってられんわ!」とのこと。結果的に彼女は東高に受かりました。もし彼女が音楽を聞かずに勉強していたら、かえって集中できず、また、ストレスもたまって、もっと低い偏差値の高校に行っていたと思います。彼女は嫌いなことを好きなことで誤魔化しながらやり遂げることのできる、立派な才能の持ち主でした。

 また、たまに保護者の方から「子供に息抜きにゲームさせてもいいですか?」と質問されますが、これは絶対やめさせるべきです。音楽を聴きながら勉強できますが、ゲームしながら勉強はできません。加えて、ゲームをすると目と脳が疲れます。そんな状態では勉強に集中できません。ゲームはめちゃめちゃ面白いです。「勉強もやってみれば楽しいだろ?」と言われても、ゲームの方が勉強なんかよりはるかに面白いです。ゲームは麻薬です。私もできることならゲームばっかりしていたいぐらいです。だからこそやってはいけないのです。「息抜きで1時間だけ」とゲームを許しても、人の心はそんなに強くありません、結局それ以上やってしまい、その後も集中して勉強できないというケースが多いのではないでしょうか?布団の中で隠れながら携帯型ゲームをして、子供の視力が極端に下がっていませんか?私も中学時代にゲームボーイを隠れてやりまくった結果、僅か1か月で視力が1.5から一気に0.1まで下がり、今に至ります。ゲームは面白いですが、何も得るものがありません。保護者の方は、心を鬼にしてゲームを処分しましょう。堀江貴文さんは服役中はひたすら腕立て伏せと読書をやっていたそうです。それしかすることがなかったからです。結果的にダイエットに成功し、たくさん本を読めたそうです。「勉強以外にすることない」環境にうまく誘導しましょう。

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