« ゆとり教育に関して | トップページ | おすすめの歴史漫画 »

2015年10月10日 (土)

成功体験は捨てよ

 せっかく難関校に合格したものの、入学以降低空飛行を続け、そのまま卒業まで行ってしまう人がいます。このあたり、男子と女子とでは事情が異なります。女子の場合、毎日宿題はコツコツこなすのに、勉強が非効率的なため結果を出せないという人が多いです。進学校ではどこも大量の宿題が出されますが、中には必要性のないものが多々あります。しかし女子は律義にそれらを淡々とこなし、結果、復習にかける時間がなくなりテストでいい成績が取れない、というケースです。こういう女子は家庭教師としては割と成績を上げやすいです。無駄を削り必要なことだけ反復させることでたいていは成績が上がります。もっとも、「それ、しなくてもいいいよ」と言っても、「でも宿題やから」と言ってやってしまう子もよくいます。このあたりの誘導がなかなか難しいです。

 対して成績の悪い男子はみな全く勉強をしません。学校から出された宿題すら全くしません。自分の息子があまりにも勉強をしなさすぎるのに呆れているお母さま方も多いのではないでしょうか?成績の悪い男子は普段は全く勉強をせず、テスト一週間前だけ頑張るというケースがほとんどでしょう。中学時代はそれで結果を出せていたからです。しかし高校ではそうはいきません。たいていの人は「もっと勉強せなあかん」とは理解しているものの、中学時代の成功体験があるため、自分の習慣を改めることができません。自分の習慣を改めるとは、自分の自由時間を削ることに他ならないからです。そして結果が出せないことが原因でストレスがたまり、ゲームやアニメなどに逃避するようになります。また、成功体験がある子供ほど「問題集を解いたのに、テストでは解けないんですよ!」と文句を言います。中学時代の成功体験から抜け出せていない典型例です。中学時代は内容が簡単だし覚えることも少なかったから一回で覚えられたのですが、高校では覚える量も増えるし内容も難しくなるから簡単には覚えられません。自分のことを「一回で覚えられる天才」だという錯覚からまだ抜けきれていないのです。そして成功体験がある人ほど、半端なプライドが邪魔をして、親や教師が親身にアドバイスしても逆切れしたり、向き合うのが嫌で聞き流したりします。高学年になるほど人格が形成されてしまっているので、その傾向が強くなります。そういう人に必要なのは、「自分は特別ではない」と認める勇気です。

 保護者にできるのは、子供の環境を整えてあげることだけです(勉強内容に口を出すと子供は激怒するので、やめておいた方がいいです)。もし子供がゲームやスマホ、アニメや漫画などに逃避しているのであれば、それらを処分することです(隠しても子供は必ず見つけ出すので、必ず処分することです)。保護者の方々に勧めてもなかなか実行してもらえないことが多いですが、説教して子供が改心してゲームなどをやめるかと言えばそんなことはまずあり得ず、そのまま卒業を迎えて浪人する羽目になって「なんで捨ててくれんかった!」「なんで取り上げてくれんかった!」と人のせいにしてきます。自主性に任せたところで、待っているのは逆恨みだけです。ゲームなどの逃げ道がなくなることで考える時間が増え、自分と向き合う時間が増えます。最終的には親に感謝するでしょう。それでも効果がなく、何度も説教しても変わらないようなら、学校を辞めさせた方がいいです。そのまま高校生活を続けさせても何もしないのだから時間と金の無駄です。それよりはさっさと社会に出て社会性を身に付けることの方が有益です。勉強はそれからでも遅くはありません。

« ゆとり教育に関して | トップページ | おすすめの歴史漫画 »

大学受験」カテゴリの記事