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2015年11月

2015年11月23日 (月)

集中力はアートで養え

 以下、中学の歴史の教科書に載っていることです。人類はかつては猿でした。しかし直立歩行できるようになった結果、前足、つまり手が余るようになりました。そこで猿は「この余った前足、どうしようっかなあ?」と考えました。考えるから脳が発達しました。手を使って殴ったり、石を投げたり、いろんなことを手で試し、そして脳が発達すると、今度は道具を発明しだしました。そして「どんな道具を作ろうかな?」とあれこれ考えるので、さらに脳が発達していきました。つまり、手を使うことは、頭を発達させるのです。確かに、今まで会った人で「ピアノは上手だけど頭は悪い」という人はあまりいません。楽器の演奏の上手な人や絵の上手い人は割と勉強の成績もいいように思えます。割と女性が男性の指をチェックしていることがあります。男性からすれば「なんで指?」と思うでしょうが、指というのは人間の知性の象徴なのです。

 私は小学生時代は別に成績が良くありませんでしたが、自分で言うのもなんですが、「なんとなく頭はいい方かな」と思っていました。というのも、自分には人並み外れた集中力があるから、まじめに勉強すればいい成績が取れると確信していたからです。なぜ自分で集中力があると思っていたかと言うと、やたらと漫画を模写したりプラモデルを作ったりと、指を動かすことをしていたからです。小学校低学年の頃は『キン肉マン』や『聖闘士星矢』が好きすぎて、しょっちゅう模写をしていました。また、私が小学生の頃はガンダムのプラモデルが流行しており、私も多分に漏れずせっせこ作っていました。しかし単純に組み立てるだけでは飽き足らず、隙間をパテで埋めたり塗装したりジオラマ造ったりして、どんどんディープにはまっていきました。自分で言うのもなんですが、結構な腕でした。模写にしてもプラモにしても、多いときは3時間くらい平気でやっていました。好きなことだから集中できたのでしょう。絵にしてもプラモにしても、ものすごい集中して手間をかけて丁寧に作り上げていくという作業は勉強と変わらないです。こうやって、私は集中力が鍛えられていったと思います。ちなみに、「天皇陛下の執刀医」で有名な天野篤さんも小さい頃はプラモばっか作っていて、その器用さが今の手術の技術に役立っているとおっしゃていました。

 保護者の中に、もし「この子、全く集中力がないんです!」とお悩みの方がいたら、何でもいい、アートをさせるべきです(あるいはスポーツを)。「アートなんて勉強に全然関係ないじゃん!」「副教科なんて無駄!」そうお考えの方は、考えを改めた方がいいです。(公立の)カリキュラムというのは、ちゃんと子どものバランスを考えられて作られているのです。

2015年11月17日 (火)

書いて覚える

 昔からよく言われている良い勉強法の一つが、書いて覚えるという勉強法です。私も中1の時の担任の先生から書いて覚えることを勧められて以降、なんとなく書いて覚えるということを続けてきました。高校に入学して壁にぶつかり、心が折れてやる気をなくし、それでもだんだんと大学入試が近づくにつれ「勉強しなければならない」という意識は強まるものの、いざやろうとするとやる気が出ないという日々が続いていました。そこで考えたのは、とにかく書くという方法でした。書いて覚えるのは目で追うよりもはるかに効率が悪いのは間違いないです。東大出身の方々は皆「読んで覚える」という方法を勧められますが(柴田孝之さんとか山口真由さんとか)、しかし私の場合、目で追うだけで勉強を続けられるだけの学力も精神力もありませんでした。私の場合、少なくとも書いている間は気持ちを切らさずにいられました。そして、書くことで、何となくやった気になりました。この「やった気」と言うのは単なる自己満足に過ぎず、実際は書いたからと言って全部が頭に入っていたわけではありませんが、今にして思えばこの満足感こそが重要だったんじゃないかと思います。少なくともこの満足感のおかげで「よし、明日もやろう」と思えました。結果的に希望の大学に現役で合格できたことから、この遠回りなやり方は決して間違ってなかったと思います。司法試験となると、書いて覚えるという方法は通じませんでしたが、少なくとも大学入試までなら、間違いなく有用な勉強法だと思います。

2015年11月 3日 (火)

文化の力 ~やる気をもらえる漫画・アニメ~

 以下、個人的にお勧めの「やる気をもらえる漫画・アニメ」です。勉強に行き詰まった人、ゲームやスマホいじりばかりして無気力に毎日を過ごしている人、そういう人たちに是非読んで(観て)ほしいです。何かのきっかけになってくれると思います。

●漫画

・『キャプテン翼』 高橋陽一

 サッカー漫画の金字塔です。この漫画のおかげでサッカー競技人口が激増しました。今にして思えば「ちょっとあり得ないだろ」と思える技がたくさん出てきますが、そんなことはどうでもいいくらい熱くて面白いです。ただ、面白いのは最初の「無印」編のみで、続編の「ワールドユース編」以降は全然面白くないです。

・『スラムダンク』 井上雄彦

 バスケットボール漫画の金字塔です。日本ではマイナースポーツだったバスケの競技人口が、この作品の影響で激増しました。登場人物の一人に三井寿という3Pシューターがいますが、この三井がやたらかっこいいのです。三井寿、中学時代は大会MVPに選ばれるほどの名選手でしたが、高校で挫折し、また怪我も重なってバスケ部を退部、不良になるもバスケへの情熱を忘れられず、バスケ部に戻ってきてチームのレギュラーとして大活躍します。割と三井に共感できる人は多いのではないでしょうか。はじめは情熱を持って努力するも挫折し、やる気ないふりして自分を誤魔化して、後悔したまま高校生活を送る、そういう人は少なからずいると思いますし、私も高校時代はそうでした。三井は恥もプライドも捨ててバスケ部に戻ってくるのですが、ほとんどの人は三井のようにしたくてもできず、後になって後悔している、そういう人が多いのではないでしょうか。何かに迷っているけど勇気が出せない人、そういう人には三井の生き方が参考になると思います。

・『あさひなぐ』 こざき亜衣

 なぎなたの漫画です。個人的に今一番面白い漫画です。女性の作者だけあって、内面描写がとても上手です。

・『はじめの一歩』 森川ジョージ

 100巻を超える現役の長期連載ボクシング漫画です。ここ数年やたら休載が多いです。個人的に面白かったのは、主人公・一歩の兄弟子である青木と木村がボクシングを始めたきっかけのエピソードです。札付きの不良だった2人が、プロボクサー・鷹村にケンカで完膚なきまでに叩きのめされ、鷹村に復讐するためにボクシングを始めたところ、どんどんボクシングにはまっていったという話です。何に対しても頑張れない奴が、ちょっとしたきっかけで何かに夢中になる、男の場合、それはたいてい「負けること」から始まるんですよね。負けることで、それまでしがみついていたくだらないプライドから解放される。私の場合、それはボクシングではなく柔道でした。

・『ヒカルの碁』 ほったゆみ・小畑健

 ジャンプ作品としては珍しい囲碁の漫画です。碁の知識がなくても楽しめます。

・『四月は君の嘘』 新川直司

 トラウマをかかえた元ピアニストが一人のヴァイオリニストとの出会いをきっかけに再生していく話です。講談社漫画賞(少年部門)を受賞しました。かなり泣けます。タイトルの意味は最終話で判明します。

・『BLUE GIANT』 石塚真一

 世界一のサックスプレイヤーを目指す青年の話です。2017年に小学館漫画賞(一般向け部門)と、文化庁メディア芸術祭(マンガ部門)の大賞を受賞しました。「本気で生きる」とはこういうことだと教えてくれます。現在、続編の『BLUE GIANT SUPREME』が連載中です。

・『かくかくしかじか』 東村アキコ

 ギャグマンガばっか描いている東村さんの自伝的な作品で、文化庁メディア芸術祭(マンガ部門)の大賞を受賞しました。東村さんの恩師とのエピソードを軸に、笑いあり涙ありの内容になっています。真っ直ぐに生きている人はかっこいい。将来アート系に進みたい人に特にお勧めです。

・『ピアノの森』 一色まこと

 貧しい環境で育った一人の少年が、ピアニストとして成長していく物語です。2008年に文化庁メディア芸術祭(マンガ部門)の大賞を受賞しました。

・『インベスターZ』 三田紀房

 『ドラゴン桜』で有名な三田紀房さんの漫画で、投資の話です。「やる気をもらえる」という感じではありませんが、世の中のことがよくわかる漫画なので、なるべく若いうちに読んでおいた方がいいです。将来の進路を考えるきっかけになってくれると思います。

●アニメ

・『弱虫ペダル』 原作:渡辺航(テレビ東京系列)

 現在大人気連載中の自転車競技の漫画です。アニメ化されて大ヒットしました。個人的には漫画よりもアニメの方がお勧めです。主人公が弱虫どころか鬼のように強すぎるのがやや不満ですが、それを差し引いても面白いです。個人的にお気に入りのキャラは手嶋純太です。この手嶋、自他ともに認める「凡人」なのですが、手嶋は自分の弱さを認めたうえで、自分にできることを徹底的に考えて、緻密な戦略を立ててチームを勝利に導きます。大多数は自分に才能がないと分かった時点であきらめるか逃避しますが、手嶋は決して逃げませんでした。手嶋の生き方は、何かに行き詰まっている人の参考になるでしょう。「凡人にしかできないことがあるんだ。それ、つらぬこうと思う。」

・『響けユーフォニアム』 原作:武田綾乃、制作:京都アニメーション(サンテレビ)

 高校の吹奏楽部を描いたアニメです。去年放送していました。一見萌えアニメっぽいので敬遠される人も多いと思いますが、内容はスポ根です。

・『MAJOR』 原作:満田拓也(NHK)

 父親にあこがれて野球を始めた少年が、メジャーリーガーとして活躍するまでを描いた作品です。原作の漫画は78巻まで続きました。現在は続編が週刊少年サンデーで連載されています。NHKでアニメ化され、大ヒットしました。NHKでよく再放送されているので、未見の人はぜひ。

●映画

・『セッション』 アメリカ映画

 世界最高峰の名門音楽学校で最高のドラマーを目指す青年の話です。

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