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2016年4月29日 (金)

『僕らの仮説が世界をつくる』佐渡島庸平

 4月に入り少しスケジュールに余裕がでてきたので、色々と本を読みました。その中で役に立った本や面白かった本を少しずつ紹介していきたいと思います。

 まず紹介したいのが、佐渡島庸平さんの『僕らの仮説が世界をつくる』という本です。佐渡島さんは『宇宙兄弟』や『ドラゴン桜』をヒットさせた編集者で、現在は会社を経営されています。以前、NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出演されていたので、知っている方も多いと思います。ちなみに、教え子の一人に顔がめっちゃ似ています。

 本の内容は、これからの働き方のモデルケースを示したものなので、どちらかというと働く若者やこれから起業をする人向けだと思いますが、勉強に関することも書かれています。佐渡島さんは中学受験に挑戦するも全滅し、中学時代を南アフリカで過ごされました。10人の日本人だけの中で、教材は教科書だけという環境だったため、仕方なく教科書だけを徹底的に学んだそうです。しかし帰国してみると思いのほか成績が良く、灘高校を受験してあっさり合格、そのまま東大文学部に合格されたそうです。本人曰く、「塾や他の教材に惑わされず、ひたすら教科書という基本だけをやっていた」環境が幸いしたとのこと。「基本の徹底」こそが重要で、高校に入って数学ができなくなった人は「(基本的な)計算問題をしなくなったから」、高校には行って英語ができなくなった人は「(基本となる)単語を覚えていないから」とのこと。

 進学校の場合、難関国公立の2次試験を想定したカリキュラムで授業が進められるため、基本は生徒の自己責任に任せ、授業では応用を中心に進められます。試験問題もそのレベルから出題されるため、生徒もその部分だけを勉強します。それについていける人は有名大学に合格できますが、それについていけない人は応用はおろか、基礎すらもできないという悲惨な結果になります。後者は、まずはとにかく基本「だけ」をすることです。基本がしっかりすれば、そこから応用に対応するのは容易です。学校が基本をしてくれないのであれば、自分でするしかありません。時には学校を疑うことも必要です。

 他にも、「人生を変えるには習慣を変えるしかない」という部分が多いに共感できました。保護者の相談でよくあるのが、子供がゲームばかりして全く勉強をしないというものです。前にも書きましたが、基本的に、子供に理屈は通じません。説教されても「うるせーな」というのが子供の本音です。ゲームばかりして叱られて「心を入れ替える!神に誓う!!」と言ったところで、たとえそれが本心であれ、そこにゲームがある限りするに決まっています。私なら絶対にします。また、今はネット社会で動画がタダで見放題なので、子供からすれば天国です。説教しても子供のストレスがたまるだけなのでかえって逆効果です。それよりも、ゲーム機などの遊び道具を処分するのが一番手っ取り早くかつ確実な方法なのですが、なかなか実行してもらえないことが多いです(隠したところで、子供は絶対に見つけ出します。子供はそういうところにだけ天才的な能力を発揮します。)。「捨てたで」というとキレるので、こっそりと壊しましょう。「壊れた」なら、子供も納得するでしょう。

 以上に取り上げた部分は枝の部分であり、メインはむしろ経営に関することですが、いろいろと参考になることが書かれており、非常にためになる本だと思いました。

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