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2016年5月 8日 (日)

『これからの世界をつくる仲間たちへ』落合陽一

 最近テレビによく出演されている落合陽一さんの本です。内容は、これから世の中が大きく変わる中で、若者がどう生きていくべきかを説いたものです。理系の方ですが専門的な内容ではなく、分かりやすい文体で書かれています。

 内容を簡単に要約すれば、今までは事務処理能力の高いホワイトカラー(知的労働者)が出世のロールモデルだった、なので学力が高い=事務処理能力が高い人は成功できた、しかしこれからはコンピューターが加速度的に発展してホワイトカラー(知的労働者)のポジションを奪っていく、なので勉強ができるだけでは成功できない、成功したいならコンピューターにできないことをするしかない、コンピューターは事務処理能力は高いが創造性はない、なのでこれからは創造性のある人(「クリエイティブ・クラス」)を目指すべき、というものです。後半は、クリエイティブクラスになるために必要なことが具体的に書かれており、若者は勿論、私のような中高年にも非常に参考になる内容だと思います。

 ただ、実際のところ、現在の日本の教育システムでは、なかなか創造性を育てることは難しいだろうと思います。創造性とは答えのないものですが、最初から答えのある問題をテストや入試で出題して、それが解けると評価される、そういう環境では優秀なサラリーマンは育ちますが創造性は育ちません。これからは入試の形式もどんどん変わってくるでしょう、どの学部でも小論文は必須になってくると思います。

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