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2017年2月19日 (日)

お勧めの文学アニメ

 中学受験の国語の問題集などでよく、「『舞姫』の作者を次から選べ。あ・夏目漱石、い・森鴎外…」というような問題が出題されたりします。こんなもん出題して何の意味があるのか甚だ疑問ですし(「Q:『こころ』の作者は?」「A:夏目漱石!」「Q:で、読んでみてどうやった?」「A:読んでないっすw」これでは何の意味もありません)、こんな問題を出題するような学校はやめておいた方がいいと思うのですが、それはともかく、塾から覚えるように宿題に出され、それがテストに出される以上、生徒は覚えないわけにはいきません。「とにかく覚えろ!」「いいから覚えろ!」と言われても(こう言うのはたいてい男ですが)、人間は物事を機械的に覚えられるものではありません。ここは日本の誇るアニメを見て、簡単なあらすじだけでも理解しておいた方がいいです。以下、お勧めのアニメです。

 なお、このサイト(青空文庫)では過去の名作文学が無料で読めますので(パブリックドメイン)、興味のある方は是非ご利用ください。

●日本文学編

・『青い文学シリーズ』(実用度5/5、面白さ3/5)…5年ほど前に読売テレビの深夜に放送されました。太宰治の『人間失格』と『走れメロス』、坂口安吾の『桜の森の満開の下』、夏目漱石の『こころ』、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』と『地獄変』のダイジェスト版です。キャラクター原案は『デスノート』の小畑健さんらが務めています。超有名作品ばかりなので、実用性が極めて高いです。

・『源氏物語千年紀 Genji』(実用度4/5、面白さ2/5)…8年ほど前に関西テレビのノイタミナ枠で放送されました。タイトルの通り、紫式部の『源氏物語』をアニメ化したものです。絵はきれいですがテンポがやや遅く、しかも途中で終わってしまいます(源氏が須磨に流されるあたりまで)。

・『天守物語』(実用度2/5、面白さ2/5)…10年ほど前にノイタミナ枠で放送されました。泉鏡花の『天守物語』をアニメ化したものです。平凡な作品で、全く印象に残っていません。

・『羅生門』(実用度4/5、面白さ5/5)…アニメではなく映画ですが、『世界のクロサワ』こと故・黒澤明監督による1950年の作品で、ヴェネツィア映画祭の金獅子賞という大変権威のある賞を受賞した作品です。タイトルは『羅生門』ですが、内容は芥川龍之介の『藪の中』がメインで、設定だけ『羅生門』といった感じです。白黒映画ですが、映像がとてつもなく美しく、また出演者の演技も全員素晴らしいです。昔の日本の映画界のレベルがどれほど高かったか、それがよくわかります。

●海外文学編

海外文学が出題されることはめったにありませんし、原作自体あまり面白いとは思えないものが多いですが(おそらく、原文で読むと面白いのでしょうが)、日本のアニメの技術は素晴らしく、数多くの名作を生み出してきました。

・『まんが世界昔ばなし』(実用度5/5、面白さ3/5)…40年くらい前に製作された番組で、5年ほど前にもサンテレビで早朝に再放送されていました。世界中の超有名な話を15分に詰め込んでいます。どちらかと言うと低学年向きの作品です。

・『宝島』(実用度1/5、面白さ5/5)…40年くらい前に製作された、スティーブンソンの『宝島』をアニメ化した作品です。5年ほど前にサンテレビで早朝に再放送されていました。原作はたいして面白くないですが、このアニメは原作を100倍くらい面白くしています。メインキャラで片足が義足のシルバーという海賊が登場しますが、このシルバーが半端なくカッコいいんです。まさに男の中の男、男ならみなシルバーのような男に憧れるでしょう。そしてもう一人、グレーと言う船乗りが登場しますが、このグレーもまたかっこいいんです。このグレー、原作では存在感0のチョイ役なのですが、この作品ではシルバーの好敵手として大活躍しています。カッコいい男たちの生きざまを是非ご覧ください。

・『巌窟王』(実用度1/5、面白さ5/5)…10年くらい前の作品で、デュマの『巌窟王』をアニメ化した作品です。「あなたが今まで見たアニメで一番面白かったのは?」と聞かれて真っ先に思い浮かぶのがこれです。圧倒的な映像美と緻密なストーリーで、あまりの面白さに1日で全話視聴してしまいました。

・『ふしぎの海のナディア』(実用度1/5、面白さ5/5)…私が中学生の頃にNHKで放送されていたアニメです。原案はジュール・ベルヌの『海底2万マイル』なのですが、原作とはかけ離れたストーリーが展開され、最終的には人類の存続をかけた戦いへと発展していきます。この作品の放送後に『アトランティス』というディズニー映画が公開されましたが、その内容や設定がナディアそっくりだったため、「これってナディアのパクリじゃねーの?」とかなり話題になりました。

・『ロミオの青い空』(実用度1/5、面白さ5/5)…懐かしき『ハウス世界名作劇場』の一作品で、リザ・テツナーの『黒い兄弟』というややマイナーな作品が原作です。奴隷として煙突掃除夫として売られてきた少年たちが団結して困難を乗り越えていくという話の流れは原作と同じですが、アニメの方はオリジナル要素が加味され、後半からは主人公ロミオの親友アルフレドによる復讐劇が話の中心になってきます。このアルフレドが世界名作劇場シリーズでも屈指の美少年だったので、女性人気が非常に高かったそうです。

・『家なき子レミ』(実用度1/5、面白さ5/5)…同じく『ハウス世界名作劇場』の一作品で、マロの『家なき子』が原作です。原作とは異なり、レミが女の子です。

・『アニメ三銃士』(実用度1/5、面白さ4/5)…私が小学生の頃にNHKで放送されていたアニメで、原案はデュマの『三銃士』と『鉄仮面』です。アラミスが実は女だったという設定が結構話題になりました。かなり面白い作品ですが、主題歌をのりPが歌っていたため、再放送されることが半永久的になくなりました。

・『蜘蛛巣城』(実用度3/5、面白さ5/5)…アニメではなく映画ですが、『世界のクロサワ』こと故・黒澤明監督による1957年の作品で、シェークスピアの『マクベス』を日本の戦国時代の設定で映像化した作品です。山田五十鈴さんの演技が凄いです。

以下、順次更新予定

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