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2018年7月20日 (金)

孤独について

 少し前のことですが、新幹線内で男女3名が刃物で殺傷される事件が起きました。容疑者は22歳の男で、動機は「誰でもよかった。むしゃくしゃしてやった」とのこと。容疑者は以前に、「自分は価値のない人間だ。自由に生きたい。それが許されないのなら死にたい」などと話していたそうです。こういうセリフを口に出すということは、本音では誰かに認めてもらいたかったのでしょう。それを果たすのが親の役割なのですが、事件後の容疑者の親族のコメントを聞いていると、まるで他人事のよう。誰か一人でもこの容疑者を無条件に認めてくれる人がいれば、この事件は起こらなかったんじゃないかという気がします。以前の秋葉原殺傷事件と共通しているのは、加害者の孤独です。こういう事件を「一部の異常者が起こした犯罪」と認識している限りは、第二、第三の事件を未然に防ぐことはできないでしょう。

 私の経験上、客観的に見て明らかに精神状態がおかしい子供に共通しているのは、親が子供の感情を無視して子供に(その子供のレベルに合っていない)勉強を無理強いしていることです。こういう子供は親の愛情を感じられず、他者に愛情を求めます。不特定多数の男子と関係をもったりホストにはまったりする女子がその典型です。本人はそれが破滅的な行為だと分かっていても、嘘だと分かっていても、承認が得られるからそれを止められません。親に必要なのは、子供に対する絶対的な肯定、つまり、「何があっても、私はお前を愛しているよ」ということを子供に伝え続けることです。そこを感じている子供は、道を踏み外すことはありません。

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