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2018年8月11日 (土)

ズルはダメ!

●ズルはダメ!

 私の経験上、絶対に成績を上げることのできないタイプの子供がいます。「宿題を全くしない子供?」ではありません(ちなみに宿題とは、私が独自に出す宿題ではなく、学校(中学受験であれば塾)から出された宿題のことです)。家で全く宿題をしない子供でも、正直に「やってません」と言ってくれる子供はまだ「いい子」です。「見込み十分アリ」です。宿題を全くしてこなくても、家庭教師の時間内でできる限りのことをすれば、決して高望みはできませんが、ある程度までは対処できます(子供が何か厳しめのスポーツをやっている場合は、子供の集中力が非常に高いので、さらに高いレベルまで対処できます)。また、子供が家で宿題をしないのには必ず理由があるのですから、子供がその理由を正直に話してくれれば、そこを改善するための具体案を出すことはできます(経験上、勉強の難易度を下げ、家庭の環境を変えれば、うまくいくことが多いです)。

 絶対に成績を上げることのできない子供、それはズルをする子供です。ズルをする子供とは、典型的なのは、宿題の答えを丸写しして「宿題やりました!」と平気で嘘をつく子供です(宿題が出されているのに「出されていません」と嘘をつく子供や、宿題をやっていないのに「やりました!」と嘘をつく子供も)。ちなみに、ズルをする子供のほとんどが男子です。私は基本的に子供を叱るということをほとんどしませんが、子供がズルをしたときはかなり叱るようにしています。ズルをして得られるものはありません。仮に子供の頃にズルをすることで味をしめてしまうと、その子供は大人になってから大いに苦労することになります。子供のズルを見破って叱るのは、大人の役目だと思っております…というのは建前で、私自身、子供にズルをされるとたまったもんじゃありません。子供の「(宿題を)やった」という言葉を信用して、結果、子供がテストで酷い点数をとってきた、なんてことが多々あります。私は子供に対して「宿題をしていなくても決して叱らないから、やっていないときは正直に言って」と伝えております(その前提として、親御さんにも、子供が宿題をしていないことに対して頭ごなしに叱らないようにお願いいたします)。たいていの子供は、一度叱ればズルをやめてくれます。こういう子供も「見込みアリ」です。ただ中には、つまらない虚栄心からか、ズルをやめない子供もいます。こういう子供は「見込みナシ」です。

 人間、生きていく上で嘘をついたりズルしたりすることもあるでしょう。私だって何度もあります。ただ、自分に手を抜く奴はダメですね。自分に手を抜く奴は死ぬまで自己実現とは無縁のまま、ゴミみたいな人生を送るしかありません。それは親のせいでも環境のせいでもなく、自分のせいです。

●親がすべきただ一つのこと

 親がすべきたった一つのこと、それは、子供のズルを見破って叱ることです。「ズルはダメ!」これは知人の受け売りですが、細かい小言は言わないかわりに、その「ズルをしない」というラインを超えたときだけは徹底的に叱る、それだけで十分です。テストの点数が悪かろうが、宿題をやってなかろうが、それは本質的な問題ではありません(それに対して叱ってしまうと、子供は「叱られまい」とズルをするようになります)。テストの点数を上げるための方法も、勉強に集中するための方法も、教えることはできます。ただ、ズルをする性格は簡単には矯正できません。親は子供が小さい頃からそこに敏感になっていなければなりませんし、そこさえしっかりしていれば、子供は真っ直ぐに育ちます。

●「ズルしています」と伝えます

 仮に子供がズルをした場合、親御さんにそのことを伝えております。幸いにも、これまで関わらせていただいたご家庭のほとんどが良識的な方々で、子供がズルしていることを伝えた際は理解してくださいました(どなたも「どんどん叱ってやってください」みたいな感じです)。ただ、極めて稀ですが(というか一度だけですが)、子供がズルをした事実を伝えると激怒される親御さんがおられます。「うちの子に限ってズルなんてするわけないだろ!よくもうちの子を侮辱しやがったな!!」というような感じです(公立中学で最下位、宿題を見てみると模範解答完コピの全問正解なのに同じ問題をその場で解かせてみると一問も解けない状態)。私としてはその子の人格を否定したわけではなく、そういう行動は意味がないからやめさせたい、そして親御さんにも協力して欲しいから伝えているのですが、「この子は真面目な子。成績が悪いのは教え方の問題」と信じて疑わないようです。そういう親御さん方にご理解して欲しいのは、人間は誰でもズルをするということです。「俺(私)、今まで生きてきて一度もズルしたことがありません!」なんて人、います?私なんてズルばっかしてきましたよ。人間誰でもズルをする可能性があるから、周りがチェックしてやらねばならないのです。監査役がいるのも、第三者委員会があるのも、組織がズルしていないかチェックするためです。孔子先生のおっしゃる通り、「過ちを改めざる これを過ちという」です。過ちは誰でも犯すもの、それを正すことが重要なのです。

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